1歳の誕生日を迎えたときに一升餅を使ってお祝いしますがどんな由来があったのでしょうか。気になったので調べてみました。
一升餅(一生餅)のお祝い
一升餅(一生餅)は1歳の誕生日をお祝いして、これから健やかに成長するようにと祈る伝統的な行事です。
一升分のお米(約1.8kg)を使って作るお餅です。蒸して作るので実際は2kgくらいになるそうです。
一升餅の一升(いっしょう)という言葉を子どものこれからの人生=一生(いっしょう)と合わせて一生食べものに困らないように、これからの一生が健やかに過ごせるようにという願いを込めて1歳までの成長も振り返りながらお祝いをします。
お餅が丸い形になっているのも意味があって、円満な人生を送れるようにとの願いも込められています。
一升餅の由来
生まれて一年、初めての誕生日を祝う行事は昔からありました。お餅は出産や祭り、正月や五節句など晴れ日に使われる大切なものです。
昔はこのお祝いをムカレ・ムカイドキ・ムカワリ・ムコヅキなどとも言われていて、お産婆さんや親戚を招いてお祝いをしていました。その時に丈夫に成長することを願ってお餅をつく所が多く、誕生餅と言われていました。
この誕生餅は神様と子どもの結び付きを強くしようという願いも込められていました。その時のお祝いに使うお餅の量が一升(約1.8kg)になったのはこの誕生餅が由来ではないかと言われています。そのため、現在では一升餅(一生餅)と呼ばれるようになったんだと思います。
地域によって呼び名がちがう?
1歳誕生日のお祝いでは一升餅と呼ぶのがポピュラーらしいのですが、地域によっては呼び名が違うんだそうです。
- 誕生餅
- 一生餅
- 踏み餅
- 立ったら餅
- 背負い餅
- しょい餅
- 力餅
- 餅背負い
- 尻餅
- 餅踏み
このように地域によって呼び方が変わります。
私は昔から踏み餅と呼んでいて、調べて行くうちに一升餅(一生餅)という言葉を知りました!
昔は毎年誕生日祝いをしなかった!?
昔は1歳になるまでに無事育つことが大変だったので1歳の誕生日が特別だっため、誕生祝いとして誕生餅(いまの一升餅)のお祝いをしていたそうです。
昔は年齢を数えるときに元旦を迎えると年をとると考えられていて、年神様のお餅を食べてお祝いをしていたため1歳以外の誕生日はお祝いをしなかったそうです。
韓国では、まさに正月を迎えるとお餅が入ったスープを食べて年をとるとと考えられているので昔の習慣と同じだなと思いました
踏み餅・しょい餅
伝統のお祝い事である餅踏みは、福岡や宮崎など九州で行われていることが多いそうです。どちらかというと背負い餅のほうがポピュラーみたいですね。
踏み餅・餅踏み
餅踏みは赤ちゃんの初めての誕生日に行う行事の一つで、わらじを履かせて一升餅の上に立たせるのが基本です。
地域によっては、わらじを履かせずに素足で行ったり祝い唄を歌いながら餅踏みを行う地域もあります。赤ちゃんに餅を踏ませてお祝いをします。
私たちはわらじを履かせずに、そのまま踏ませました!子供の頃を思い出してみると妹がわらじを履いて踏み餅していた気がします🤔
しょい餅・背負い餅
全国的には赤ちゃんにお餅を背負わせる、背負い餅が多いそうです。
一升餅の重さは約2kgあるので、1歳の赤ちゃんにとってはかなりの重さになりますね。立てなかったり嫌がって泣き出す子もいますが、背負えなくても立てなくても喜ばしいことだと受け止めてお祝いをします。
また、赤ちゃんの様子によってどうなるかというのもあるそうです。
- 立ち上がれたから、身を立てられる
- 座り込んでしまったら、家にいてくれる家を継いでくれる
- 転んだら厄落としができた
というような言葉もあります。
どう転んでも縁起のいいものですが、重さがあるので転んで怪我をしたりしないように側で注意深く見守りながらお祝いをしましょう。
うちの子は立ち上がれず転んだりして、座り込んでいました
1歳の誕生日は特別な記念日ですね。一升餅の他にも選び取りというお祝い方法がありますが、選び取りは日本でも韓国でもありました。選び取りの韓国と日本の違いもまとめてみました。
韓国の選び取り 돌잔치(トルチャンチ)の由来や意味も調べてみました!
一升餅でお祝いをしてみて
本当は日本のお餅屋さん伝統な形の一升餅を買いたかったのですが、コロナで買うことも難しくて自分で用意しました。お祝いはシンプルにしましたが、それでもお祝いをすることができてよかったです😊
一升餅の意味も知ることができて、楽しかったです!